６歳の女の子で時々血尿が出ると来院されました。下腹部を触診すると大きな「しこり」があり、レントゲン検査でも腫瘍らしきものが認められました。避妊手術をしていない事から子宮疾患が疑われ外科手術を実施。大きく腫大した子宮がんが摘出されました。
 写真１）レントゲン写真より下腹部に大きな “しこり（矢印）”が認められます。 |
 写真２）外科手術により大きく腫れた子宮を摘出。組織検査で子宮がんと診断されました。 |
ワンポイント チェック
日常の診察においてうさぎさんの子宮疾患は非常に多く遭遇します。「血尿が出た」という症状が最も多いのですが「おっぱいが腫れている」や「食欲不振」、「やせてきた」などの症状でも発見される事があります。女の子で未避妊の場合、３歳以上になると発生率が５０％以上という報告もありますので予防として避妊手術をする事も考慮すると良いでしょう。
